介護職員初任者研修取得による働き先

かつてホームヘルパーとして働こうと思ったときには、ヘルパー3級や2級といった資格を持っていなければいけませんでした。

ただ、介護保険法の規定が複雑になるにつれて分かりにくくなり、制度の見直しが行われた結果、ホームヘルパーとして働くために必要な資格が整理されるに至ったわけです。

ホームヘルパー3級などは無くなる代わりとして、大きく分けて2つの資格に変更になりました。

介護職員初任者研修と介護職員実務者研修です。

介護保険法で定める訪問介護でサービス提供を行うためには、最低限この介護職員初任者研修を取得しなければならなくなっています。

また、居宅介護支援事業者のケアマネジャーが開催するケアカンファレンスつまりサービス担当者会議では介護職員初任者研修資格者だけではダメで、介護職員実務者研修資格、介護福祉士などを有するものかあるいは管理者でなければ、出席が認められなくなっています。

こうした制度変更は、訪問介護におけるヘルパーの専門性をより高めることを狙ったものと言えますが、同時にヘルパーとして働くことがより難しくなった人がいることを示したものとも言えます。

専門性が増した分、また制度をよりはっきりさせた結果として、かつてのホームヘルパー3級や2級などでは試験の合格までは求められていませんでした。

ところが、現在では介護職員初任者研修も介護職員実務者研修も、研修の最後に試験が設けられるようになっています。

つまり、ただ単に講義を聴くだけで良い時代ではないとなったわけです。

このように介護職員も専門性を求められること、ひいては知識や経験をより高めていくことが求められてきている状況です。

それに見合った賃金体系となることが重要ですが、この問題は今後の施策次第となるとみられています。

福祉のために消費税増税を政治が行おうとしていることから、介護職員初任者研修資格を有する人で訪問介護などの現場で働く人にも、賃金上昇が見込まれていると考えられているところです。

※介護職員初任者研修を取得するには

最終更新日 2025年7月7日 by goncat